一方的に「行政府」宣言も ウクライナ南東部「地獄」に

これはロシアによる軍事侵攻の直前、今年2月半ばに撮影されたウクライナ南東部・マリウポリです。アゾフ海をのぞむ美しい港湾都市は、ロシア軍による包囲と攻撃でその姿が一変しました。

先月31日の映像では、通り沿いの建物は内側まで黒く焦げ、人の姿はほとんど見られません。ウクライナのゼレンスキー大統領は。

ウクライナ ゼレンスキー大統領
「今(マリウポリは)ヨーロッパで最も怖い場所。そこは地獄、大惨事です」

ベルギーの議会に向けたオンラインの演説でマリウポリは、「地獄」になったとしてロシアを非難しました。

南東部マリウポリからの避難ルートを確保するため、「出来るすべてのことを行っている」としましたが、ロシア軍の妨害にあっていると訴えました。

ウクライナ ゼレンスキー大統領
「ほとんどの場合、ロシア軍が人々の移動を妨げ、救援物資の輸送もできていない」

こうした中、現地ではロシア側による新たな動きも。

タス通信によりますと、ウクライナ東部の親ロシア派武装勢力「ドネツク人民共和国」の幹部は、マリウポリに「地方行政府」を創設すると一方的に宣言。親ロシア派が現地の実効支配を本格化させようとする動きとみられます。

マリウポリは、ロシアが一方的に併合した南部のクリミアと親ロシア派が実効支配する東部地域の間に位置する要衝です。

ロシアにとってはマリウポリを制圧すれば、国内向けに戦果としてアピールすることができるとみられます。

領土をめぐってはこんな動きも。

旧ソ連のジョージアから一方的に独立を宣言している南オセチアの幹部が、ロシアへの編入に向け「近く法的手続きに入る」と表明したのです。南オセチアの大統領を自称するビビロフ氏が30日、発表したもので、タス通信によりますと、ビビロフ氏はロシア編入の是非を問う住民投票の実施に向け、すでにロシア側と協議に入ったとしています。独立を認めていないジョージアは受け入れられないと非難。欧米の反発も必至です。

そして、ウクライナ情勢は資源問題にも大きな影響を与えています。アメリカはガソリン価格の高騰を抑えるため、石油の国家備蓄を今後半年間、1日あたり100万バレル放出するという追加の対応策を発表しました。

またインドでは。

イギリス トラス外相
「ロシアのウクライナ侵攻により世界の安全保障は重要な局面を迎えています。だからこそ重要なパートナーだと考えるインドとの結びつきを強めています」

イギリスのトラス外相は31日、インドのジャイシャンカル外相と会談。国連での対ロシア非難決議案の採択を棄権するとともに、ロシアからの資源輸入を続けるインドの姿勢を転換させたいものとみられます。一方、ロシアのラブロフ外相も同じ日にインドを訪問。モディ首相との会談する予定で外交での攻防も続いています。
(01日16:43)

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